GMOインターネットグループのGMOペパボ(旧名称 株式会社paperboy&co.)が提供するレンタルサーバ、「ロリポップ」(Lolipop)の仕様、特徴、キャンペーンなどを分析して仕様と機能が分かりやすいスペック表にしました。また、利用するメリット・デメリットも解説するとともに、ロリポップのレンタルサーバーの口コミは本当か?評判も調査しました。
このページは元大手電機メーカーのSI営業として大規模システム向けエンタープライズサーバーの提案/販売に携わっていた株式会社Crepas 代表取締役 牧村和慶が執筆・監修しています。
ロリポップのレンタルサーバーの特徴とは
ロリポップのレンタルサーバーはもともとGMOグループに属する前はpaperboy&co.の前身である会社マダメという組織でロリポップを立ち上げて運営していました。
2001年から個人向けホスティングサービスからのスタートで既に10年を超える老舗レンタルサーバ会社となっています。
GMOグループ(GMOペパボ)に入ってからもjugemやカラーミーショップといったオンラインサービスを強化していましたそんな中でもロリポップは一番最初のサービスですので主力事業として今もなお健在となっています。
特徴は低価格で初心者も使いやすい個人向けのレンタルサーバーという点でしょう。とにかく最新の機能を備えつつもかなり安く提供されているので個人のユーザに人気がありますね。
ロリポップの最小プランであるエコノミープランはなんと3年契約なら月額99円で提供されています。はじめてサーバーを借りる方に人気があります。
現在はレンタルサーバーとしてのスペックが強化され、稼働率は99.99%実績、AIの導入、セキュリティ強化、LiteSpeedの搭載、転送量は無制限、ディスク容量はライトプランでも350GBまで設定されるなど低価格のレンタルサーバーながら高スペックがポイントのコスパが高いサービスとなっています。
サーバ仕様・スペック表
ロリポップの共用サーバーのサーバー仕様は以下の通りです。
なお、ロリポップレンタルサーバーは共用サーバーに位置づけられます。主な機能やスペックについてプラン毎にまとめました。
→→表は右にスクロールできます→→
プラン名 | ロリポップ | エコノミー | ライト | スタンダード | |
---|---|---|---|---|---|
費用・コスト | 初期費用 | 無料 | 無料 | 無料 | |
月額料金 | 198円 | 418円 | 770円 | 1年契約時の月額換算 | |
基本スペック | サーバ種別 | 共用サーバー | 共用サーバー | 共用サーバー | |
ディスク容量 | 120GB | 350GB | 450GB | SSD、メール+Webの合計 | |
マルチドメイン | 50 | 100 | 200 | ||
サブドメイン | ○ | ○ | ○ | 独自ドメインごとに最大数あり | |
日本語ドメイン | ○ | ○ | ○ | ||
グローバルIP | – | – | – | ||
CRON | ○ | ○ | ○ | ||
稼働率 | – | – | – | ||
データセンター | 日本国内 | 日本国内 | 日本国内 | ||
Web関連 | FTP | ○ | ○ | ○ | |
転送量 | 無制限 | 無制限 | 無制限 | ||
アクセス解析 | ○ | ○ | ○ | Analog | |
メール関連 | メールアドレス | 20 | 無制限 | 無制限 | |
Webメール | ○ | ○ | ○ | ||
メーリングリスト | 1 | 5 | 10 | ||
ウイルスメール駆除 | ○ | ○ | ○ | ||
迷惑メールフィルタ | ○ | ○ | ○ | ||
スクリプト | 独自CGI/SSI | – | – | – | |
Perl | ○ | ○ | ○ | バージョンは公式サイト参照 | |
Python | ○ | ○ | ○ | バージョンは公式サイト参照 | |
Ruby | ○ | ○ | ○ | バージョンは公式サイト参照 | |
PHP | ○ | ○ | ○ | バージョンは公式サイト参照 | |
データベース | MySQL | ✕ | 1 | 50 | |
SSL サーバ証明書 |
共用SSL | ○ | ○ | ○ | |
独自SSL | オプション | オプション | オプション | ||
CMS | Movable Type | – | – | – | |
WordPress | ✕ | ○ | ○ | インストーラ機能あり | |
Xoops Cube | – | – | – | ||
その他 | – | – | – | baserCMS | |
オンライン ショップ |
EC-CUBE | ✕ | ○ | ○ | |
ダヴィンチカート | – | – | – | ||
ネットショップ オーナー |
– | – | – | ||
その他 | – | – | – | ||
グループウェア | サイボウズ Office |
✕ | ✕ | ✕ | |
サポート | 電話・メール | ○ | ○ | ○ | 電話無し、問い合わせフォーム、チャット |
ロリポップのプランは上記の3つのプランの他、上位プランとしてハイスピードプランとエンタープライズプランもあります。
これらはディスク容量や高スペックに設定されているプランで、個人事業主や法人でも使いやすいプランとなっています。上位プランでも最安で月額1,000円台から使えるのでかなり安い価格設定となっています。
なお、ハイスピードプランはロリポップの中でも申込件数が多くなっており、WordPressにはLiteSpeed cacheが搭載されているのでWordPressの表示速度は低価格帯(月額1000円未満)のレンタルサーバーにおいては最速となっています。
ロリポップのメリット・デメリット
メリット~こんな方におすすめです
一番の特徴はWordPressやマルチドメインなど最低限の機能は十分なのにも関わらず非常に安価に利用できる点です。
それでいてディスク容量も真ん中のプランであるライトプランでも最近増強して120GBも利用できます。個人向けではありますが非常にコストパフォーマンスが良いと言えるでしょう。
プランはエコノミー、ライト、スタンダードの3つのプランと少しスペックが高い個人事業主以上向けのハイスピードとエンタープライズが用意されています。
人気のプランはハイスピードプランとなっており、小規模法人でも十分なスペックで人気があります。
どれも低価格大容量となっています。エコノミープランは多少機能は制限されていますが、最安99円から利用できるというのは魅力的ですね。
データベースも複数持てるので便利です。WordPressやMovable Typeの利用も可能で、簡単インストール機能が利用できますので初心者でWordPressを使いたいという方でもそんなに知識を必要とせずとも利用可能です。ただし、ライトプラン以上から利用可能となっています。
WordPressの高速化機能であるLiteSpeed cacheはハイスピードプランからとなっていますので、WordPressの表示速度を強化したい方はハイスピードプランがおすすめです。
その他、稼働率は99.99%実績、セキュリティ面も強化され、通信ネットワークにおいては転送量が無料、レンタルサーバーでもなるべく稼働が低いリソースが分配されるなど細かい部分も強化されており、本当に低価格で提供して大丈夫かと思われるくらいレンタルサーバーの総合力が高まりました。
また、サポートも以前と比べて充実しており通常の問い合わせも48時間以内に必ず返信があるサポート体制を構築しているので”止められないサービス”を提供している方も安心して利用できます。
デメリット~こんな方にはおすすめできません
ロリポップレンタルサーバーのデメリットとしては低価格であるが故にサポート体制や稼働率の面では不安が残ります。
特に運営者の私が利用して感じることはたまに503サーバーエラーとなったりしてサーバにアクセスできない事象が結構あります。ビジネス用途で使うならちょっと問題かなと思っています。
ただ、こちらについては稼働率は99.99%の実績があり、ロードバランサー等の導入によりリソース配分が強化されたので以前に比べてかなり良いものになりました。
また、エコノミープランは機能がかなり制限されているのであまり使い物にならないかもしれないですね。本当にちょっとホームページを持ちたいという方向けです。MySQL8によるデータベースを構築できないのでWordPressの簡単移行や自動インストールが利用できません。最低でもライトプランから、できればスタンダードプラン以上を使うのが良いでしょう。
筆者の私はスタンダードプランを利用しており、WordPressも問題なく利用できています。
自分には合っていないと感じた場合は以下の記事で他社と比較して検討にしてみてください。
ロリポップレンタルサーバーを実際に使ってみた感想と口コミ・評判
ロリポップ(Lolipop)レンタルサーバーの口コミは本当か?多くのウェブサイトで言われていること、評判はどうなのか。
迷っている方ならまずは無料お試し10日間があるのでそれを使ってみるのが良いでしょう。ただ、使い勝手とかそういったものは他のレンタルサーバーとそれほど変わらないので無料で試したところで何か変わるかということでもありませんが・・。
さらに、たまにですが初期費用半額キャンペーンを行っていることがありますので、とにかく安く使いたい方にとってはありがたいキャンペーンですね。そういったキャンペーンを狙って申し込むのもありだと思います。
筆者の私自身の個人的な意見になるかもしれませんが、同社のサービス「ムームードメイン」のドメイン管理サービスとの相性が良く、管理が非常に簡単です。
私はスタンダードプランを使っていますが、WordPressをご自身の広告塔として副業や事業を行いたい場合はLiteSpeed cacheが搭載されたハイスピードプラン以上がおすすめです。コスパ的にもエンタープライズというよりハイスピードで丁度よい機能・スペック・料金となっていますので、コスパはかなり良い印象です。
2010年代で使っていたころ(現在も契約中です)の以前は気になっていたサーバーダウン問題、こちらも解消されています。共用サーバーでもサーバーの利用者収容率を下げていることから非常に安定しているので全く問題なく使えます。
なお、支払はコンビニ決済も可能なので学生さんでも運用できますね。ロリポップは個人向けの利用ならおすすめです。ビジネス用途・法人向けなら稼働率などの関係で他社のほうが良いかもしれません。共用サーバーの比較表で比較してみることをおすすめします。
サポートも以前と比べて問い合わせの返信スピードも早いですし、技術者の能力も高くなっているので安心して利用できると思います。
- 業界最安クラス月額99円~使える低価格レンタルサーバー
- 低価格と高機能を兼ね備えたコスパが高い
- LiteSpeed搭載でWordPressの表示速度が速い
- 初期費用無料で10日間の無料お試し可能
- 対象プラン契約でドメイン代がずっと無料
種別 | 共用サーバー |
---|---|
月額料金 | 198円~2,365円 ※1年契約時の月額換算 |
ディスク容量 | 100GB~1TB/SSD |
データベース数 | なし~無制限 |
マルチドメイン数 | 50~無制限 |
稼働率 | - |
\10日間無料お試しOK/
まとめ
ロリポップのレンタルサーバーは個人向けですが、ディスク容量だけみれば他社に引けを取らないスペックです。低価格にも関わらず大容量なのは魅力、コスパで選ぶならおすすめのレンタルサーバーとなっています。
サーバーの安さと高機能、高スペックのコスパを求めるならロリポップのライト以上、できればハイスピードプランをおすすめします。稼働率は99.99%実績で数年前よりかなり改善しています。
サポートについては、プランによって電話サポートの有無があり、低価格帯で電話サポートを求めるならスタンダードプラン以上となり、価格勝負をするなら他社のほうが良いかもしれません。
ロリポップのような安くて高品質なレンタルサーバーをお探しなら以下の記事でもまとめていますので参考にしてみてください。