看護師求人

看護師の転職・再就職・復職を成功させる6つのポイント

※本ページに掲載する情報にプロモーションが含まれます。

転職・再就職(復職を含む)を考えているのに不安が先立ち、行動できずにいる女性看護師を多くみかけます。

不満はないけれど、満足を感じられずにいる20代。思い描いていた職場とのギャップがストレスとなり、体調を崩してしまう女性も少なくありません。

30代で多いのは結婚、子育てによるプライベート環境の変化。夜勤やシフト勤務による家族とのすれ違いに、疑問を抱きはじめます。

40代で多いのが再就職。子育て期間中のブランクに不安を感じ、できることから…と消極的な選択をしがちになってしまいます。

このページでは、女性看護師の毎日をよりハッピーに過ごすことができる転職・再就職を応援するサイトです。

自身の経験を活かし、なにから始め、どうやって考え、どう行動すれば失敗せず、成功させることができるのかをまとめました。

最近では男性看護師も増えましたが、まだまだ女性が多い社会。そんな看護師ならではの視点でわかりやすく説明していきます。

看護師の転職・再就職や復職を成功させるポイント6つ

女性看護師の転職、再就職、そして復職には幾つかのポイントがあります。

転職・再就職で成功させるにはまず、なにをすべきなのか、女性ならではの視点でまとめました。看護師に求められること、どんな流れで活動すると効率がよいのか。

またブランクのあるケースで検討すべきこと(雇用形態・調整事項)を、女性看護師の視点で分析しています。

この成功のポイントは、失敗事例・体験談をもとにまとめています。時間の余裕のあるかたはこちらを一読することで、よりよく理解できるのでお勧めです。

転職・再就職の成功のポイント

  • 転職・再就職のカギ
  • 出産・育児について
  • 病院が期待していること
  • 転職活動のタイミング
  • ブランクからの再就職
  • 家族の理解について

女性看護師の転職・再就職で1番重要なポイント

だからあの子は成功し、あの子は失敗してしまった

思い切って転職を決断したからには、失敗をしたくはありません。では転職に成功するには、どうすればいいのでしょうか?

わたしの経験上、一時の感情で転職を決断した子ほど、失敗してしまったケースが目立ちます。

‘一時の感情’とは、インシデントを起こしかけ注意された、よかれと思って患者の症状を相談したら、ほかの科の先輩にこっぴどく怒られた、等。

やっと一通りのことができて一人前、そんなときの失敗はひどくがっかりするものです。20代半ば~30代の看護師に多い気がします。

この年代は慣れた環境に、飽きも感じている時期。プリセプター教育もあったり、新人と上司に板挟みになってしまうので、よりストレスを感じてしまう時期でもあります。

あとは人間関係による転職は、正直お勧めしません。転職した直後に、苦手だった先輩が異動した話、意外と多いです。

より温和な環境を求め異動した子は、年配ばかりの職場に物足りなさを感じ半年ももちませんでした。

空気が悪くっても、近い世代がいないと刺激がたりなかったようです。惹かれるポイントだけでなく、マストな要件も抑えておかないと転職はうまくいかないってこと。

ちいさなクリニックなら院長の性格がすべてだから、雰囲気=人間関係ってみなしていいかと思いますが、それ以外のケースなら、コミュニケーションのノウハウ本を勧めます。看護師に特化した本も中にはありますが、普通のOL向けで十分!ぜひ1度本屋さんで手にとって見てください。

じゃ成功した子ってどんな感じだったか?と考えてみると、その職場にいたら叶いにくい目標があった子たち。

認定看護師の取得は多く、教育に積極的な環境を求めて。学会前後は忙しそうで遊べないけれど、前と比べて表情が明るくなった気がします。

同じように‘やりたいこと’を明確にして転職した同期もしかり。資格ととるとは真逆の‘より楽な環境’を求め、養護施設へ転職。一見ネガティブに見えがちだけど、プライベートを重視したから結果は成功!

ちょっと先の自分の生活を想像し、イメージを固めた子ほど転職はうまくいっています。

そのイメージの中で、あなたは心が満たされていますか?幸せですか?通勤時間含め勤務時間は、1日の約半分を占めています。これは人生の半分=働く時間ということになります。

この働く時間がわずかなプライベート時間に、どのような影響をあたえるのか、どっちの比重を重要視したいのか、家族との関わり合いはどう変化するのかをしっかりと想像してみましょう。

看護師のしごと

転職を成功させるポイント

次の病院・クリニックではこんな仕事をしたい!こうして患者に接したい!というビジョンがまとまっていること
自分が働くうえで欠かせないポイント(要素)を見落としていないこと
現状ではどう頑張っても実現しない、実現できても時間が労力がかかってしまう状態であること
看護だけではなく、プライベートとの関わり合いもしっかりイメージすること

不況だから転職が難しい?それは間違いです

不況続きで転職してもどうせ同じでしょ?って思っているひと、意外と多い。

特に30代~40代の世代に多い考えかたかな?特に公立の医療機関で働いていたケースに多いのが「ボーナスが減った…前はね?春も出ていたんだょ~」。昇格して今はそれ以上もらっていると思うけど…。

[ 完全失業率過去最悪に… ][ 有効求人倍率が低下 ]って具合に一般企業は多少影響あると思うけど、医療業界ってドクター含めてかなりの人手不足!!総合系から開業医院、どこいってもひくてあまた。はっきり言って看護師の転職に不況は一切関係ありません。

‘今’に不満・不安を少しでも感じたら、そのときはベストタイミング☆

景気が回復するまで待とう!はお勧めできません。だって景気がいいときに、転職を失敗した人だってたくさんいるでしょ?

女性看護師の出産と育児について

産みたい気持ちがあるのなら、予定がなくとも計画を!

20歳半ばが1度目の転職ピークになります。看護の場で働き2、3年。本当にこのままでいいのか?看護自分にマッチしているのか?できることと判断しきれないことの狭間にいるような感覚です。

この年代になると結婚し、こどもを授かる友達も。彼がいても予定が見えない、男性との出会いが少なくこのまま独身に…という焦りから転職を1つの転機に考える看護師も中にはいます。

予定がはっきり見えていないのですから、資格や出会いなど興味あることに重点を置いて。しかしここでも‘彼ともし結婚したら…’‘もし彼ができたら…’と一歩踏み込んだビジョンをイメージしておくことをお勧めします。

相手ありきの話にもなりますが、看護師としての自分の意思を固まることがマスト。

結婚後はどのようなスタイルで勤務したいのか、妊娠したらどんな感じで休みたいか(親や姉妹がいるならつわりなどの体質を聞いておく)、出産後はどれくらいの育児期間で復帰したいか、保育施設が併設されている総合病院が便利そう!好きなことや習い事はどうバランスをとるか…。中には復帰後に産休前と異なるスタイルを求められることもあり、(本当に同じとところで働けるのか…)と、不安に感じることもあります。

中にはすでにこどもがいて、子育てとのバランスで転職を検討している人もいるでしょう。

自宅と保育園、そして病院・クリニックとの場所が悪く、通わせづらい。

夫婦間で送迎のバランスがうまくとれない。忙しすぎてこどもの行事に参加できない。サポートしてくれた両親の協力が難しくなってきたなど。

このようなケースでは具体的にこう解決できればよりスムーズに育児ができる!ということがわかっているので細かな勤務要件から転職先を探すことができます。

最初から‘完璧’は難しく、結婚、出産、育児も各イベント毎で想定外のことも出てくるかと思います。

(こんな未来、思ってもみなかった!)とそれが人生なのですが、いつ運命の出会い(結婚・妊娠)があるかは誰にもわかりません。

いま思い描ける範囲で自分のスタイル(ワーキングマザーになるか、育児とのバランスはどうするか)を見つめなおす機会にもなります。

このビジョンで選ぶ病院(クリニック)や勤務体制が見えてきます。

出産と育児とキャリア

今、1番多いスタイルは看護師と育児の両立です。女社会なので一見、復帰しやすく感じますが、今以上に育児に専念されていた先輩方の意見はときには厳しさもあります。

転職では育休あけの看護師の割合、また有給消化率などの情報が役にたちます。

また中には夫婦で看護師だという家庭も増えてきました。比重を見ると男である夫側がキャリア派、奥さんは育児に比重をおいたサポート的位置づけです。

このようなケースは、夫も家事がこなせることが前提。すれ違い生活になる日もあるので、こどもの行事などの情報共有が欠かせません。

キャリアを極めたいケースではいつ病院が倒産しても、他の場所で受け売れられるスキルがあるかどうかがポイントです。

特に民間の病院では経営が困難になり、大きな病院でも安心することが難しい時代です。論文や研究に積極的に参加できる環境であるか、認定や専門といった資格を取得できるか、海外経験をするため英会話を習い始める…といった具合に、どんな環境においても活かせるスキルアップが求められます。

特に1つの病院で看護師を続けていると、その病院の風習、やりかた、考え方を熟知し柔軟に動けるのですが、一歩外へ出ると通用せず自信を失ってしまった話はよくあります。

いつでも客観的に広い視野で、自身のスキルを分析し精進することが大切です。

また結婚、もしくは妊娠を期に退職されたかたもいるでしょう。

出産を経て育児をしながら(この子が何歳ぐらいになったら…まって、ブランクはどれくらいまで許されるの?)と不安を感じることがあるかと思います。

一般的な会社でしたら出産・育児からの復帰はハードルが高いのですが、看護師は不足しており需要がとても高くなっています。受け入れ先は十分にあります!安心してこどもの個性(成長)をみながら、復帰時期を検討しましょう。

どんな環境で育てたいか、預けるならどんな保育園が合いそうか、保育時間から送迎をシミレーションしてみたり、体調不良で緊急に迎え行くケースを想定したり。

特に0歳~3歳は保育園ではやり病が移ってしまうことが多く、かかりつけの小児科に午後受診へ行くことも視野にいれるとより復帰がスムーズです。

女性ならではのイベントを考慮した転職は?

女性ならではのイベント(出産・育児)を考慮し、自分の色を想定した未来設計をする
出産予定があるケース、すでに出産し育児中の場合においては、保育施設や学童、通学を考慮した1日のスケジュールを組み立ててみましょう

看護師の転職、資格を見られる?それとも…

看護師の転職において、まずは資格!と認定を取得してからの転職を検討するケースがあります。

勉強するのに慣れた環境、という判断は間違ってしませんが、現状の不満があるなら転職してからの取得がストレスフリー。

実務経験5年、特定分野の看護経験3年以上が基準ですから…。離職中の受験もできるので、受験と転職の組み合わせひとやすみする看護師も少なくありません(前職場の勤務証明書を発行してもらう必要があります)。

といっても実際、転職時の面接官がチェックしているのは実務経験。資格は主に性格(やる気や真面目など)の判断材料の1つです。転職のために資格を取得しようと思っているなら、転職後によりよい環境があるという可能性を視野にいれましょう。

転職では明確に自分がやりたいこと、できることを宣言し、相手側(転職先)の利益にマッチさせる必要があります。

人手不足といっても経験やスキルがあるのが有利なのは言うまでもありません。

明確な専門知識や技術力だけでなく、患者や同僚、医師とのコニュニケーション能力も‘経験・スキル’の1つ。最近では当たり前になった電子カルテも。はっきりと目にみえる資格だけがすべてではありません。

転職先の病院が看護師に求めていること

雇用=人件費・経営サイクルの一部として利益につながるかどうか

現場で働く看護師から想像は容易ではありませんが、院長は看護師を‘商品’とみています。

院長は2つのタイプがいて元医療従事者のケース、元経営者のケース。病院の形態によって院長の特徴は異なりますが、ちいさなクリニック含め転職の面接ではわたしたちが買い物をするのと同じ心境で(病院(各局や部・各科)が求めるニーズにマッチしているか、経歴はどうか、雇用する(転職紹介や年金などの費用を支払う)価値があるか、職場に適合するか)など、利益を追求した考え方をしています。

看護師の面接では思いのほか一般企業とかわらない‘ビジネス感覚’が求められてきます。

例えば職場を体調不良で辞めたケースでは、もう体調は問題ないのか?という質問の裏に【転職後、うちで休まれたら損失だ!】という不安があります。あなた自身を心配しているわけではないので、【確実に利益に貢献します】という強い意志で「完全に回復しているので、問題ありません。」と答えましょう。ここで笑顔は禁物です。

よくGパンとTシャツで人材登録会社へ来る人がいますが、そういった意味ではこれもNG。そこから次の仕事へつながるビジネスの1つなのですから…。

第一印象や見た目はとても大事。制服に慣れている看護師だからこそ、やってしまいがちな失敗といえます。もしくは長いブランクから服職を目指すケース、第二新卒で軽視しがちなときにも注意してください。

また病院が女性看護師に求めていることの1つに‘融通’があります。看護は知ってのとおり、常に決まった人数での勤務体制。

しかし女性が多い現場で育児のタイミングが重なると決まって手薄になってしまう時間帯が出てしまうのです。

そう、夕方17時~夜21時の間など。そこで育児中の転職で聞かれるのが残業の有無。育児を優先するあまり(17時には迎えいけるよう、この条件だけは死守しよう!)と「残業は難しいです。」と線引きするのではなく「代わりに迎えに行ける家族がいる日は喜んで!」など、可能性はゼロではないこと回答するのが得策。

急なこどもの体調変化で早退することもあるので、シフト(勤務条件)自体約束されたものではありません。

臨機応変に!面接など転職の各場面では、‘病院の経営者ならどんな人物を採用したいか’を考えてみると、おのずとベストな回答が自然と出てきます。(嘘をつくのは決して、決して良くありませんが!!)採用後に家族、環境の変化が起こり雇用どおりにいかないことも出てくるのですから…。まずは第一関門突破を目指しましょう!!

看護師転職の面接

転職先の病院が欲しい人材とは?

病院の利益に少しでも貢献してくれそうな人!

人材登録会社との面接はジャケットを!

看護師の転職でよく利用されるサービス・人材登録会社。転職支援をしてくれ、インターネットで登録したあとに対面で面接をしてくれます。

このときに‘軽装でも大丈夫!’という文句を至るところで見ますが、これは要注意。看護師の多くは普段制服に慣れている反動でカジュアルな私服が多いのですが、ここでしっかりとスーツを着用していくとコンサルタントへ強い印象を残せます。

コンサルタントだって人。印象的な人ほど頭に残り、よりよい求人に結びつきます。転職したい病院が出てきたら「このかた、うちの会社にもしっかりスーツを…」とアピールの1つに!
といっても新社会人のようながちがちなスーツはオーソドックすぎてNG。

とりあえず1つ持ってます~着てきました~では逆にさぼった印象が出てしまいます。

せっかく転職という新しい門をたたくのだから、手持ちにない場合は1つ購入してみるのがお勧めです。

色は黒、シルエットはあなたに合わせて1つボタンでも2つボタンでも。個人的にはスカートがお勧めですが、どうしても抵抗があれば綺麗なシルエットが出るズボンを。

ズボンを合わせる場合、ジャケットの中はフリル襟など甘さを少しプラスできるコーディネートがマッチします。

転職活動において現職場を辞めるタイミング

女性看護師の転職、退職するタイミングは?

需要の多い看護師の求人。どちらでも問題なく次の病院を見つけることができますが、双方のメリット・デメリットをあげてみます。

メリット デメリット
前の病院を退職してから探すケース よりよい求人が出た場合、迅速に応募することができる
退職~転職期間中に、長期の休暇を満喫できる(海外旅行など)
今後のライフスタイルや次の職場へのイメージをしっかり固める準備期間ができる
日頃の疲れを十分にリセットすることができる
有給をしっかり消化することができる
精神的な面を含め体調を崩している場合、早期回復に努めることができる
後任者への引継ぎを丁寧に行える
転職先からスキルの低下を心配される
想像以上に希望する求人が見当たらない場合、無収入の期間が長引く(精神的負担)
似たような経歴の転職希望者がほかにいた場合、ブランクがあるとみなされ不利に働く
雇用条件にこだわり過ぎ、とりあえずのバイトにつくなど面倒が増える(よりブランクが長引く)
勤務しながら次の職場を探すケース 給与が途切れることがない(タイミレスに就業する場合に限る)
転職先によい印象(やる気)を与えることができる
転職先によっては就業日時を相談でき、十分な休暇を得られる
急募案件に間に合わない
看護の感覚がつきやすい
転職していた後ろめたさから、有給を消化しづらい
現職場に悪い印象が残る(陰での転職活動)
休暇や有給が転職活動に削られる

スキルアップなら目的なら働きながら、よりゆとりある生活を求めてなら辞めてからがマスト。

【体験談】転職のタイミング

これはわたし(30代女性)自身の体験ですが、若いときの転職は極力ブランクがなく活動しました。

まず生活するお金が必要できたし、親に頼るのは恰好悪かった…自分で働いて稼ぐ意識はあったので、数か所勤め先はかわったけど比較的面接も通りやすかったし、安易に考えてました。

劣悪な環境に不安に感じ、こんなことをするためにここにきたの?って。一般的に考えておかしなレベルって気づき、ここは1度リセットしようって2、3回目の転職で少し長めのブレイクを。この時期は気分転換にバイトもしました。

周りの同級生も本格的に社会人になってきて、バイトじゃフリーターになってしまうと本格的に求人を見始めたのは前の職場を辞めて半年程度。

十分休めたし、精神的にも元通りになれた感じ。ベストタイミングだったと思います。人材紹介会社の人といっしょに面接に行ったのは、名の知れた大きなところ。建物だけで萎縮してしまったけど、ここで採用され、尊敬できる上司にも恵まれました。

わたしの場合、完全に辞めてからの転職活動(再就職活動?)だったけど、辞めた理由、そこで働きたい・惹かれたい確かな気持ちがあったかと思います。

実際に働き始めないと見えてこないことが多いけど、実際に行動を起こさないと見えてこないこと。約1ヶ月と短く逆に迷惑をかけてしまった反省も感じずつ、今に至っているので必要なことだったと思っています。

長い人生、ちょっとの時間で考えが変わることも多いかと思います。それはブレているのではなく、自分自身が変化という成長をしている証。あれ?前言っていたことと違くない?って感じても自分を信じて、今想うとおりに新しい看護の道をみつけてください。

【体験談】 サプライズのつもりが喧嘩の原因に

こどもが成長するにつれ、体調を崩さなくなってきたのが1歳半頃。そろそろ再就職できるかな?と、保育園や求人情報をチェックし始めました。

共働きの夫の理解はあったので、決まってから報告しよう!と、サプライズ的な活動。実家に預け、人材紹介会社へ面接へいったり、メールや電話で随時エージェントのかたと連絡を取り合いました。

面接を前に大詰めになった状況で夜、夫の前で携帯が鳴りました。

画面の表示にはエージェント(担当者)の苗字。慌てて電話に出ると漏れる男の人の声に、夫が不審な表情。浮気を疑われてしまいました。偶然、外で会った母親に「最近、うちの子、忙しいみたいね!よく預けにくるよ」と話されたそう。偶然が重なり、夫の中での疑惑が成長していた様子です。

正直に再就職のことを話しことなきは得ましたが、仕事で忙しい夫に余計な心配をかけてしまいました。日中の子育てと自分のペースだけでなく、夫含めしっかりと情報共有する大切さが身に染みる体験です。

育児ブランクからの再就職

パートで勤務、融通が利きそうだけど…お勧めしません!

育児のブランクがあり、再就職に不安を感じる看護師は多くいます。

しかし車の運転と同じで、1度覚えたことはからだに浸み込んでおり、すぐに感覚が戻ります。それでも不安に感じる場合、再就職者が比較的多い病院を希望のがポイント。なじみやすい科への配属、復帰後のOJTもあったり。

なによりベテラン後輩に聞きづらいことも、同じ境遇の復帰者に尋ねられる心強さがあります。数年前でも機器の進化、手順の変更はお約束のようにあります。馴染みあるベットメイキング1つでも、丁寧に確認しながら復習するようなイメージでこなしていきましょう。

看護師の復帰においてよく耳にする質問の1つに、仕事の形態があります。

保育所に預けると病気をもらいやすい、はじめは早退ばかりで仕事にならない…。

こんな話を聞いて(まずはパートから!)と思う女性も多いハズ。しかし復帰するなら正社員がお勧めです。

理由は、看護の現場ではママでも働ける環境が伴っているから。子育てをメインに考えているケースは例外ですが、万が一のときに備えての選択であればもったいない話。

保育所からの呼び出しは正社員でもありうる話だし、そんなときは申し送りすればいいだけ。同じことをこなしているのにボーナスはない、福利厚生や手当てだって。

生活する分だけ…と割り切っても、なんか蚊帳の外のような仲間外れ感がやりがいを削ってしまうことだってあります。

復帰を目指す看護師は正社員、ということはお伝えしましたが、看護師のブランクが3年以上開いているケースでは社会人としてのビジネス感覚に留意する必要があります。

3年間の間に現場から離れ、主に接していたのはちいさなこどもを含む家族。

復帰後のOJTでは真面目に受講していても頭にはいっておらず、集中力が低下している光景が。子供と離れ、その様子が気になってしまうなど、いろいろ考えてしまう気持ちもわからないでもありませんが、せっかく復帰するからにはその場に集中し、より早い復帰を目指すよう心掛けましょう。

お迎え、食事の買い物や掃除・洗濯のことは白衣を脱いでから!復帰を検討しはじめたら患者さんとのコミュニケーションも必要になってきますので、新聞など時事への関心も忘れずに。

アピタル関係の記事には最低限、目を通しておきましょう。

女性看護師の再就職は、ブランクのない転職者と基本は同じです。1番大切なポイントにはじまり病院側の考えていることも合わせて読んでみてください。

看護師の育児

女性看護師の再就職のポイント

復帰するなら迷わずフル(正社員)!やる気とお金で育児のバランスをキープしましょう。

雇用形態、決めずにとりあえず復帰もアリ!

看護のスキル、収入の面から本文では正社員を推奨しましたが、正社員ありきにとらわれ過ぎない復帰も場合によってはお勧めします。

例えばこどもが体調を崩しやすいケース。定期健診への付き添いや自宅での看病が必要です。

育児に並行して親、祖父母の介護をこなすケースも増えてきました。そして自分の趣味の時間。

思いっきりからだを動かしたり、以前から興味があったことを学んだりするのは意外にもベストタイミング。心の余裕も必要になってくる時期だからこその働くスタイルにとらわれない考えかたが求められています。

看護師のパート・アルバイトも充実しています。時給の相場は1,500円~2,000円程度。

内容は介護系が多く、施設や訪問などのスタイルがあります。想像できるとおり決まった時間、内容が多いので残業もなく土日休みが一般的。

リハビリなどの看護は加わる会社では3,000円を超える時給で、シフト5日勤務で約30万と正社員と同じ程度の収入を得られるケースもあります。このような職場では正社員への登録制度を採用しているケースも。正社員への転換制度は、育児からのウォーミングアップを図る1つの方法といえます。

雇用形態はあくまでスタイル。短時間労働者でも福利厚生(※)や有給制度(※2)が適用されている会社も増えてきました。

中には賞与や退職金を支払う企業もあります。もし短時間労働から正社員への転換を検討しているのであれば看護師の求人を紹介してくれる仲介会社に、雇用側の病院のパートに対する考え方を聞いてみるのがいいでしょう。

1つ気をつけてほしいのが、派遣社員。平成15年の法改正で、同じ職場で勤務できる期間が最長1年間となりました。仕事内容はパートやアルバイトと同じく介護系が主流ですが、現場が1年単位で更新されるので、派遣先のノウハウがリセットされてしまい非効率です。

また5年以上とブランクが長いケースでは、研修制度がしっかり整った病院であることがマスト。

忙しい看護の現場で教える時間が惜しまれたり、看護助手と役割が細分化されたところでは板挟みになってしまうトラブルも増えてきています。面接のときに研修内容、期間、プリセプターなどの詳細をしっかりと聞いておきましょう。

ビジネスセンスを少しずつ取戻すことで、急な環境の変化によるからだや心のストレスを緩和することに繋がります。

看護師が不足している今では、知人の紹介で働くスタイルもめずらしくありません。信頼できる職場で準備運動をする感覚で。

参考:雇用保険制度…1週間の所定労働時間が20時間以上かつ1根に状の継続勤務が見込まれるケースに採用される
参考:健康保険・厚生年金…就労形態や内容など総合的に‘常用的使用関係にある’と認められるケースに加入権利がある(1日の所定労働時間と1ヶ月の勤務日数がいずれも正社員の3/4以上であることが1つの基準といわれる)

※2有給休暇…6ヶ月以上継続して勤務し、全労働日数の8割以上出勤していれば有給休暇を取得する権利がある(ただし週の所定労働時間・日数によって取得できる有給休暇の日数が異なる)

もしパートでゆるく…なら、扶養控除を意識する

学生時代に月のバイト代の上限を気にしていた記憶はないでしょうか?親の扶養の範囲で稼げるギリギリの金額。

それが‘103万円’です。この金額を超えてパート(看護)をした場合、超えた総額から所得税がマイナスされ、扶養している夫は38万円の控除を受けられなくなります(夫の勤め先に配偶者控除の制度があるケースに限ります)。

そして総額が130万に達すると、国民年金や健康保険など社会保険料は自分で払うことに。この少しの差で世帯年収が50~60万減ってしまうこともあるので、注意が必要です。

まずはパートでコンデションを整え、慣れてきたら正社員になるステップも1つの方法。責任ある努めができる看護師だからこそ、スキルアップに伴う年収を見込むことが叶うのですから。

参考:扶養控除(金融庁)

看護師転職の家族の理解について

パパの確かな理解と、安心して預けられる保育施設の決定

女性看護師の再就職・復帰に家族への理解は必要不可欠です。特に夜勤をする場合、夫が家事をこなさないと生活が成り立ちません。

炊事に洗濯、お願いしたいたことに限らず、自ら率先してすべきことに気が付いてもらえる環境が理想です。

女性看護師の多くは、結婚後に共働きを経験しています。以前も働いていたから…と安易に考えていてはダメ。

ここ数年、専業主婦に慣れた夫は細かな変化を予測できていません。こどもだっています。

面接のときに聞かれ(そういえば細かい調整、話したけど頭にはいっているなか…)を不安に感じることもあります。

職探し中に落ち着いた環境で、夫婦でしっかりコミュニケーションを図りましょう。

  • 夫に再就職の意思を伝え、同意を得る
  • 保育園や幼稚園の送迎、食事、洗濯、寝かしつけなど協力を得られることから、預け場所や時間、自身の勤務スタイルを決める
  • 祖父母の協力が得られるかどうかを確認する(定期的になのか、病気など適宜なのか)

かなり細かく話をしていても、予定とは違ってくることもあります。

想像のほか家事がまわらず、夫が本業に支障をきたすケース。近くだと決めた保育園の指導が細かく、迎え時間が少し過ぎてしまうだけでストレスを感じてしまうケース。仕事のストレスも重なり(自分でやったほうが効率的!)と夫に任せきれず、体調を崩してしまうことだって考えられます。

周りの調整だけでなく自分もどのような状態なら納得ができるか、手抜きできるシーンはないだろうか?と逆の発想も合わせてシミレーションすることが大切です。まいにち掃除機をかけていたのをロボットに変更する、疲れた日のおかずは惣菜など、負担を軽減する工夫も検討してみましょう。

そして内定をもらうため、面接までこどもを預ける保育園もしくは幼稚園が決まっていると有利です。

しかし保育園入園には就労証明書が必要なので、内定後に入園申請をする流れが一般的です。復帰時期は調整できるので、どんなところに入園をさせる予定なのか、しっかりと計画していることが伝われば問題ありません(見つかるまで無認可で、内定度は近所の公立保育園に待機待ちする予定等)。

無認可保育園は保育時間や用意するものの融通がききますので、自分のスタイルに合ったスタイルを選択しましょう。

中には泊り保育もしてくれる24時間対応の無認可保育園もあります(保育所の詳細は保育園の認可・不認可の違いを参照ください)。

こどもが就学しているケースでは、学童を利用しましょう。学校内にあると利用しやすく安心ですが、自宅から距離があると夕方、夜道を長く歩くのに不安を感じます。

中には習い事と同じレベルで英語や音楽のレッスンが設定された私立の施設もあるので、立地だけでなく内容も比較して選びましょう。

女性看護師の再就職・家族の理解

復帰前に夫とじっくり、復帰後の話をしておく(聞かせるだけでなく、納得させる)
夫と話し合った結果から働くスタイル(フルタイム・パート等)、勤務地、預ける保育所の候補を決める
保育園の調査・見学を行う
プライベートで負担になりそうなことをあげ、軽減できる策を練っておく

保育園の認可・不認可の違いって?

なんとなく‘認可’がいいけど、認可保育園無認可保育園の違いを把握している人は多くはいないかと思います。

この2つの代表的な違いを具体的にあげてみると、以下の3つになります。

  • 施設や園庭の広さ
  • 保育室、事務室などの設備環境の整備
  • 保育園児に対する保育士の数

厚生労働省の定める基準を満たしているケースに、‘認定’がつきます。

認定保育園の中には公立の私立があり、一般的に私立保育園のほうが習い事(スイミングやリトミック)や勉強(外国語・音楽・宗教)に熱心な傾向にあります。

認定の場合、保育料は前年度の世帯年収に比例した金額が設定され基本はこの範疇で保育をしますが(各自治体の財政状況によっても変動)、中には年間にプラスαの保育料が発生する園もあります(有機食材など、特別な教育を採用しておるケース)。

良心的な無認可保育園も増えているので、その園の背景を知るためにも必ず見学は行いましょう(公立保育園の園長がリタイア後、開園しているケースも増えています)。

駅の中や近くに隣接するタイプ、病院内に設置してある託児所など、バリエーションも豊富。ママ友情報も欠かせませんが、中には噂に尾ひれがついた状態も多いので、必ず自分の目と耳で確認することをお勧めします。

保育園の見学では、①保育士の数をどのように設定しているか(看護師の常勤を配置しているか)、②保育士と子供の雰囲気はどうか、③事故の心配はないかの3つがチェックポイント。

呼び出しを行う基準(熱が37.5℃以上など)はホームページ、募集要綱に記載がないので口頭で確認しておくと便利です。

通常保育は一般的に、朝の8:00~夕方17:30。早朝7:00~、延長夜19:00までと時間外に対応している園は公立でもばらつきがあるので、事前に確認しておくと便利です。中には0歳、1歳の預かりができない園もあるので、兄弟・姉妹がいるケースは要注意。

最近では幼稚園と一体になった保育園も増えているので、勉強に力をいれている家庭は近所の幼稚園のホームページをチェックしてみましょう(一般的に、保育園とかわらない保育料が設定されています)。

一般的に、認定保育園は市や区の窓口、無認可や幼稚園は各施設に願書を提出する仕組みになっています。

提出に就労証明書が必要なので希望する預け先に確実に入れたい場合、募集が開始になる秋ごろ(10月ごろ)までに復帰先となる職場から内定をもらっていると有利です。またより有利にするのは、4月入園枠を狙うことです。つまり前年度の10月~1月の募集される申請。

最優先は母子・父子家庭、ついで夫婦共働き・正社員が保育の必要度が高いと判断され、入園が優先されます。

そのほか介護や兄弟の有無など、細かな条件で点数が加算。入籍と同じように提出前、1度窓口で点数を高くするための条件をヒアリングすると安心です。

看護師の転職支援会社とは?

本サイトで紹介している失敗事例の数多くは、転職支援会社を利用することによって、失敗の確率を和らげることができます。

すべての失敗事例をまとめたのが成功のポイント。例えば成功のポイントで転職先を検討する作業では、紹介者の転職後の様子を見ているコンサルタントならではのアドバイスがもらえます。

看護師の多くは女性ですから当然、妊娠や出産、復帰・再就職の案件も数多く携わっています。

転職を検討している地域、年齢、希望条件は似ているようで違うもの。紹介数が多く、定着率の高い人材紹介会社をピックアップしました。

転職支援会社について

看護roo!

満足度1位・親身で頼りになる存在!

1980年(S.55)創業の歴史のある会社。昔から人材派遣業を行っており、看護師の人材紹介では利用満足度1位と高い支持をもつ。欠点は関東と東海と、地域が限定されていること。逆に関東と東海なら選ばない理由がないというほど、好待遇の非公開案件を多く抱えるお勧めできる会社です。

ナース人材バンク

全国で1番多い年間10万人の実績数と圧巻!

2003年(H.15)創業と若いながら急成長を遂げた実績ある会社。紹介件数のボリュームが多く、手厚さは看護roo!に劣るが、地域によっては紹介してくれる件数は上回る。ある程度自分で募集要綱を見て決めたい人にお勧めする会社。

看護のお仕事

転職したら支援金がもらえる素敵な制度が人気!

2005年(H.17)年と新しい会社。転職し、2か月勤務を果たすと支援金(日勤3万・夜勤あり5万)がもらるサービスが人気。紹介地域は全国。特典内容は人気NO.1を誇る。

この他にもマイナビ転職やレバウェル看護などがあります。

まとめ

以上、転職の体験談を踏まえて看護師の転職・再就職について失敗しないためのポイントをまとめました。

看護師の方で転職や再就職は家族の理解が一番大切です。転職で失敗しないためにも、配偶者としっかり話し合いをし、子育てをしながらでも満足して働ける場所を考えていくことが重要となってきます。

看護師の転職については以下の記事も参考になりますのであわせてご覧ください。

牧村 和慶

牧村 和慶

【監修】 株式会社Crepas 代表取締役/ 大学院卒業後、日本電気株式会社(NEC)に入社。数年間、SEや営業として大規模システムに携わった後、インターネットプロバイダーであるNECビッグローブ(現、KDDIグループ傘下のビッグローブ株式会社)へ出向。2013年に株式会社Crepasを創業。プロバイダーでの業務経験をいかし、プロバイダー分野の情報メディア運営、お金に関わる分野の取材活動を通じて、債務整理、カードローン、節約など問題解決に尽力している。

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